薫風吹く膠原病診療-臨床を駆ける進歩の風
特殊病態診療の進歩 膠原病に伴う血栓症
清水 裕香
1
,
堀田 哲也
1北海道大学 大学院医学研究科内科学講座免疫・代謝内科学分野
キーワード:
NF-Kappa B
,
一次予防
,
危険因子
,
血栓症
,
再発
,
抗血栓剤
,
分類
,
抗リン脂質抗体
,
抗リン脂質抗体症候群
,
MAP Kinase p38
,
二次予防
,
分子標的治療
,
病態生理
Keyword:
Classification
,
Fibrinolytic Agents
,
Risk Factors
,
Primary Prevention
,
Recurrence
,
Thrombosis
,
NF-kappa B
,
Antiphospholipid Syndrome
,
Antibodies, Antiphospholipid
,
p38 Mitogen-Activated Protein Kinases
,
Secondary Prevention
,
Molecular Targeted Therapy
pp.631-635
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011160961
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・抗リン脂質抗体症候群(APS)は、抗リン脂質抗体と呼ばれる自己抗体が産生され、動脈血栓症、静脈血栓症、習慣性流産を引き起こす自己免疫疾患である。・診断基準に含まれる抗リン脂質抗体には、抗カルジオリピン抗体、抗β2-グリコプロテインI抗体、ループスアンチコアグラントがあるが、抗プロトロンビン抗体も新たな抗リン脂質抗体として注目されている。・APSの病態の解明が進むにつれて、新たな治療戦略として、p38-MAPK、NF-κBなどのシグナル伝達物質の阻害薬、接着分子であるP-selectin、外因系凝固因子である組織因子、補体の活性化を制御する薬剤への注目も高まっている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011