Japanese
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境界領域
妊婦の鼠径ヘルニア—子宮円索の処理方法について
Inguinal hernia reduction during pregnancy with treatment of the round ligament of the uterus
中村 泰啓
1
,
山代 寛
1
,
梶谷 真司
1
,
赤木 瑩子
1
,
井口 昌憲
1
,
近藤 恒正
2
Yasuhiro NAKAMURA
1
1医療法人井口会総合病院落合病院外科
2医療法人井口会総合病院落合病院産婦人科
キーワード:
妊娠
,
鼠径ヘルニア
,
子宮円索
,
tension freeヘルニア修復術
Keyword:
妊娠
,
鼠径ヘルニア
,
子宮円索
,
tension freeヘルニア修復術
pp.1365-1369
発行日 1999年10月20日
Published Date 1999/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903754
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はじめに
鼠径ヘルニアの手術において,男性(男児も含む)における精索の取り扱い方に関しては精管や重要血管の損傷のないように十分配慮されていることが多いのに対して,女性(女児も含む)の子宮円索(円靭帯)の処理方法に関しては関心も薄く,曖昧にされていることが多い1〜4).今回われわれは,妊娠中に発症した外鼠径ヘルニアに対して,mesh plug法によるtension freeヘルニア修復術5,6)を4例に施行する機会を得て,子宮円索の重要性を再認識し,一般に普及している子宮円索を大きく損傷したり切断したりしてもよいとする従来の方法1〜5)で本当によいのか大いに疑問を感じたので,新たに問題提起をするためにも,若干の考察を加えて報告する.
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