研修医必読 外科感染症のup to date
感染症におけるドレーンの功罪
渡邊 裕策
1
,
吉野 茂文
,
武田 茂
,
岡 正朗
1山口大学 消化器・腫瘍外科
キーワード:
ドレナージ
,
感染
,
術後合併症
,
分類
Keyword:
Classification
,
Drainage
,
Infection
,
Postoperative Complications
pp.615-618
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010217775
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多くの消化器手術に対するドレーンの弊害がランダム化比較試験(RCT)で証明され、わが国でも省略される傾向にある。一方で、腹膜炎など感染症においては、わが国ではドレーンを留置することが半ば常識である。海外では、感染症においてもドレーンは必要ないというコンセンサスが得られているが、確立されたエビデンスはない。今後、感染症におけるドレーンに対する質の高いエビデンスが望まれるが、その中でも各症例に対して柔軟にドレーンが必要か不必要か判断できることも肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010