最新癌治療 エビデンスで示す治療効果とコスト
乳癌
園尾 博司
1
1川崎医科大学 乳腺甲状腺外科
キーワード:
医療費
,
抗腫瘍剤
,
乳房腫瘍
,
アジュバント化学療法
,
診断群別包括支払い方式
,
定型的乳房切除
,
費用と費用分析
,
乳房温存療法
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Breast Neoplasms
,
Diagnosis-Related Groups
,
Costs and Cost Analysis
,
Health Expenditures
,
Mastectomy, Radical
,
Chemotherapy, Adjuvant
pp.462-468
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009185196
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乳房温存療法と乳房切除術および術後補助療法の効果とコストについて述べた。乳房切除術は乳房温存療法より高額な医療費が必要である。医療費の削減には、早期発見による乳房温存療法が必要である。一方、乳癌手術の診療報酬は低く、化学療法は高過ぎる。また、入院患者に適用される包括医療評価は、調整係数により従来の出来高払いの診療報酬を確保してきた。2010年に調整係数が廃止されるが、新たに設定される医療機関係数が適正なものでなければ医療機関の崩壊につながる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009