発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009154661
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2000年1月~2006年9月に膵頭十二指腸切除術(PD)を施行した膵頭部領域・十二指腸領域悪性疾患及び良性疾患60例を対象に、00年1月~04年11月の開放式非吸引ドレーン使用群(J-VAC非使用群)32例、04年12月~06年9月の閉鎖式持続吸引ドレーン使用群(J-VAC使用群)28例の2群に分け、術後膵液瘻発生率、在院日数、ドレーン留置期間を比較検討した。術後膵液瘻はJ-VAC非使用群10例(31.3%)、J-VAC使用群5例(17.9%)であったが有意差は認めなかった。術後在院日数はJ-VAC使用群で有意差をもって短く、ドレーン留置期間でも有意差がみられた。PD後に閉鎖式持続吸引ドレーンであるJ-VACドレナージシステムを使用し、膵空腸縫合不全の際でも良好な結果が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009