肝細胞癌切除後の長期成績向上を目指して
術後補助療法 インターフェロン
久保 正二
1
,
田中 宏
,
竹村 茂一
,
上西 崇弘
1大阪市立大学 大学院肝胆膵外科学
キーワード:
Interferons
,
肝炎-C型
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
生存率
,
治療成績
Keyword:
Hepatectomy
,
Hepatitis C
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Interferons
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
pp.531-536
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007209494
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肝細胞癌(肝癌)の多くがB型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)に起因するため、その治療成績は併存する肝炎病態に影響される。HCV関連肝癌における切除後インターフェロン(IFN)投与のRCTを行った結果、IFN投与例の無再発および累積生存率は有意に高値であった。IFN奏効例の治療成績は良好で、肝臓関連死亡が減少した。HBV関連肝癌においても術後IFN治療によって術後成績が向上したことが示されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007