発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008366266
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12歳女子。患者は約2ヵ月前よりてんかん重積発作、急性脳症のため著者らの施設にある小児科へ入院となり、人工呼吸管理、中心静脈栄養管理下にあった。だが、下腿浮腫と腎機能障害が出現し、腹部CTおよびIVC造影にて下大静脈・腎静脈血栓症と診断された。本症例はその原因がカテーテルによるものであり、かつ長期留置によるカテーテル抜去困難で、広範囲の血栓症であったため、血栓除去術が行なわれた。その結果、術後は腎機能は速やかに改善し、IVC造影では下大静脈は開存し、腎静脈も造影されるようになった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008