術後胆道合併症の防止とその対策
良性疾患 胆道拡張症
澤田 登起彦
1
,
窪田 敬一
1獨協医科大学 第二外科
キーワード:
総胆管造瘻術
,
胆管炎
,
胆道腫瘍
,
胆嚢切除
,
肝内結石症
,
膵胆管合流異常
,
胆道拡張症
,
膵炎-慢性
,
吻合部狭窄
,
縫合不全
Keyword:
Cholangitis
,
Cholecystectomy
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Choledochostomy
,
Pancreatitis, Chronic
pp.955-958
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008318959
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先天性胆管拡張症はほとんどの場合に膵胆管合流異常症を合併しており、自然経過例では高率に胆道系悪性腫瘍の発症をみるため、診断時になんらかの外科的処置が必要となる。基本術式は分流手術であるが、その術後早期合併症として縫合不全や胆管炎、長期合併症として吻合部狭窄、肝内結石、遺残胆管癌などがある。先天性胆管拡張症の術後合併症について概説し、その予防法・対処法について述べる。
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