発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003308837
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肛門腫瘍自体が稀である上,その組織診断別疾患は更に稀である.しかし,肉眼的にも明らかな内痔核や肥厚肛門乳頭を腫瘍と誤診するようなことがあってはらならない.肛門狭窄を痔瘻や慢性膿瘍と診断して切開排膿で満足していてはならない.難治性化膿性汗腺症や肛門Crohn病を皮膚癌と間違えることもある.肛門管に発生する腫瘍は約30種類も存在するので,その組織型を通覧しておくことは臨床をすすめる上でも重要である.そこで,肛門管上皮性腫瘍ならびに他の組織型の肛門腫瘍について,著者の経験をもとに述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2003