膵頭十二指腸切除術(PD)をめぐる諸問題
食道・胃手術後患者に対するPD時の工夫 右胃大網動静脈の温存
池田 真美
1
,
長谷川 潔
,
幕内 雅敏
1東京大学 肝胆膵外科・人工臓器移植外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
膵頭十二指腸切除
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
胃大網動脈
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Medical Illustration
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Cholangiocarcinoma
,
Gastroepiploic Artery
pp.941-945
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007337354
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噴門側胃切除後・食道癌胃管再建後の患者に、膵頭十二指腸切除術を要した。前回手術の記録を詳細に検討し、消化機能の温存と手術侵襲を軽減する目的で、前回の消化管吻合を生かす方針とした。残胃・胃管血行の流入出路である右胃大網動静脈を温存して、消化管壊死やうっ血などの重大な合併症なく手術しえた。この方法は丁寧な手技が求められ適応も限られるが、今後同様の症例を経験する可能性があり、安全な方法といえよう。
©Nankodo Co., Ltd., 2007