膵頭十二指腸切除術(PD)をめぐる諸問題
腹腔鏡下PDの展望
高折 恭一
1
,
川部 篤
,
谷川 允彦
1朝日大学附属村上記念病院 外科
キーワード:
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
腹腔鏡法
,
治療成績
Keyword:
Pancreatic Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Treatment Outcome
,
Pancreaticoduodenectomy
pp.918-923
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007337350
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腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(腹腔鏡下PD)に対しては賛否両論がある。限られた施設における、限られた外科医による、限られた症例に対する腹腔鏡下PDのシリーズでは比較的良好な成績を得たという報告がある一方で、腹腔鏡下PD後に膵液瘻などの重篤な合併症も経験されており、安易に行うべき手術ではない。将来、腹腔鏡下PDを膵頭部病変に対する低侵襲手術として確立するためには、さらなる技術革新と、臨床試験による検証が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007