外科的侵襲に対する生体反応の最新情報
血液凝固系の生体反応
沢井 博純
1
,
越智 靖夫
,
安田 顕
,
若杉 健弘
,
竹山 廣光
,
真辺 忠夫
1名古屋市立大学 大学院消化器外科
キーワード:
Antithrombin III
,
Heparin
,
血液凝固
,
DIC
,
Gabexate
,
Nafamostat
,
外科的侵襲
,
生体反応
Keyword:
Antithrombin III
,
Blood Coagulation
,
Disseminated Intravascular Coagulation
,
Heparin
,
Gabexate
,
Nafamostat
pp.792-796
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007262338
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外的侵襲に対し、生体は防御反応を起す。なかでも血液凝固線溶反応は、血管組織損傷に対する止血・創傷治癒という意義をもつ。しかし、高度な侵襲が加わった場合には、この生体防御反応が過剰に起ることによって生体の恒常性が破綻し、臓器障害~多臓器不全へといたり生体を死の淵にさらすこととなる。不幸にも播種性血管内凝固症候群(DIC)~多臓器不全を発症してしまった場合には、その病態・原因をよく理解し、厳重な計画の中で適切な治療を施行していく必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007