鏡視下手術におけるcontroversy 積極的な立場vs慎重な立場
胸部食道癌に対する胸腔鏡下手術 慎重な立場
梶山 美明
1
,
鶴丸 昌彦
1順天堂大学 上部消化管外科学
キーワード:
胸腔鏡法
,
術後合併症
,
食道腫瘍
,
反回神経
,
リンパ節郭清
Keyword:
Esophageal Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Postoperative Complications
,
Recurrent Laryngeal Nerve
,
Thoracoscopy
pp.625-629
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007243104
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われわれは鏡視下手術に対して消極的なわけではなく、手術の技術革新としてその有効性を高く認めている。胸腔鏡下食道癌手術はリンパ節郭清手技の向上に努め一部施設では開胸手術に匹敵する手術内容を達成している。残された問題は手術自体の安全性であるが、現時点では開胸直視下手術のほうが安全性に優れると考えている。胸腔鏡下手術が開胸手術に勝る大きなメリットが示されていない今日、標準手術は開胸直視下手術であると考えている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007