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麻酔覚醒までの注意事項と対策
篠村 徹太郎
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1大津赤十字病院 麻酔科
キーワード:
覚醒
,
気胸
,
気道閉塞
,
術後管理
,
せん妄
,
二酸化炭素
,
肺水腫
,
肺塞栓症
,
麻酔
,
酸素欠乏
,
出血-術後
,
術後悪心・嘔吐
,
戦慄
,
けいれん性発作
Keyword:
Airway Obstruction
,
Anesthesia
,
Hypoxia
,
Arousal
,
Carbon Dioxide
,
Delirium
,
Pneumothorax
,
Postoperative Care
,
Pulmonary Edema
,
Pulmonary Embolism
,
Shivering
,
Seizures
,
Postoperative Hemorrhage
,
Postoperative Nausea and Vomiting
pp.315-322
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007150008
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手術終了後から麻酔覚醒前後にかけて、手術室または回復室で注意すべき事項を列記した。いくつかの実際例を紹介して、それぞれ対策を説明した。もっとも重要な合併症は呼吸器系、とくに上気道閉塞である。迅速な処置が必要である。血圧と脈拍の変動、不整脈、肺梗塞などの循環器系合併症以外にも、術後の嘔気嘔吐(PONV)、興奮、痙攣、せん妄などの神経系合併症もある。麻酔覚醒前後は、短時間に適切な判断と処置が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007