胃癌の外科 最近の諸問題
胃癌における術後化学療法の現況と展望
小寺 泰弘
1
,
藤原 道隆
,
大橋 紀文
,
中山 吾郎
,
小池 聖彦
,
中尾 昭公
1名古屋大学 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
術後管理
,
アジュバント化学療法
,
腫瘍-残遺
,
ランダム化比較試験
Keyword:
Postoperative Care
,
Stomach Neoplasms
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Neoplasm, Residual
,
Chemotherapy, Adjuvant
pp.1725-1730
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007069244
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わが国のガイドラインでは、胃癌根治術後は経過観察が標準であるとされているにもかかわらず、盛んに術後補助化学療法が行われてきた。一方、手術単独が標準と主張してきた欧米では昨今、周術期の補助化学療法ないしは化学放射線療法がエビデンスのもとに展開されている。欧米とわが国では胃癌外科治療をめぐる事情が大きく異なり、これが補助療法にも影響を及ぼしている。しかし、ここにきて、わが国の標準治療にもエビデンスのもとに変革が訪れそうである。
©Nankodo Co., Ltd., 2006