胃癌の外科 最近の諸問題
胃癌における内視鏡的治療の適応拡大の問題点
篠原 知明
1
,
小山 恒男
,
高橋 亜紀子
,
宮田 佳典
,
友利 彰寿
,
堀田 欣一
,
古立 真一
,
新井 陽子
,
北村 陽子
,
吉永 繁高
,
山里 哲郎
1厚生連佐久総合病院 胃腸科
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
腫瘍再発
,
腫瘍-残遺
,
治療成績
,
未分化癌
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Carcinoma
,
Gastroscopy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Stomach Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Neoplasm, Residual
pp.1682-1687
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007069237
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当科におけるESD施行例の成績から早期胃癌に対するESDの適応拡大が妥当であるか検討した。大きさを問わずUL(-)の分化型M癌、2)3cm以下でUL(+)の分化型M癌、3)3cm以下でUL(-)の分化型SM1癌、4)2cm以下、UL(-)、未分化型M癌を適応拡大群と定義した。適応拡大群は適応内群[大きさ2cm以下でUL(-)の分化型M癌]と比較し、一括完全切除率、偶発症発生率および遺残再発率に有意差を認めず、安全性の面からは許容できる成績であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006