発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006231508
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当科では原発性アルドステロン症にて手術を試行した84例中17例(20%)に副腎静脈サンプリング(AVS)が試行された.左12例,右5例と左右差を認め,AVSの手技上の問題が示唆された.副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)負荷は行っていないが,アルドステロン比が腫瘍の局在に一致して2を超える症例では片側性の病因である可能性が高いと考えられた.今後,特発性アルドステロン症の増加に伴いAVSの適応が増えると予想されるが,手技上の問題,ACTH負荷の適応など検討すべき課題は多いと思われる
©Nankodo Co., Ltd., 2006