発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006218619
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
副甲状腺癌に対して局所の根治を図るためには,術前の臨床所見から副甲状腺癌を見逃さず腫瘍と周囲組織を含めたen bloc切除を行うことがもっとも大切である.とくに, 1)触診で頸部に腫瘤を触れる, 2)汎発性線維性骨炎を起している. 3)血清カルシウム値が12mg/dl以上の3項目を満たしている場合は副甲状腺癌を強く疑うべきである.副甲状腺癌再発による副甲状腺機能亢進症は内科的治療に抵抗性であり,可能な限り再発病変を摘除することが症状の改善にもっとも効果的である.近年,副甲状腺の発癌にHRPT2遺伝子が関与していることが明らかになり注目されている
©Nankodo Co., Ltd., 2006