発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006203154
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最近FDG-PETが悪性腫瘍の診断に有用とされ,癌検診や癌の経過観察などによく利用されるようになった.これに伴い多くの甲状腺疾患はFDG集積があるために精査する機会が多くなっている.甲状腺癌では病変の脱分化に伴いFDG集積が上昇する傾向があるといわれている.このためFDG-PETはとくに進行癌や再発癌において頸部・上縦隔・遠隔転移病変の進展範囲把握や切除範囲決定に有用な情報をもたらす低侵襲の検査である.甲状腺癌のうち大多数を占め臨床上のマネジメントにPETを用いることが有用とされる分化型甲状腺癌を中心にFDG-PETの現状と臨床的意義および注意点について紹介する
©Nankodo Co., Ltd., 2006