発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006203150
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FDG(fluorodeoxyglucose)-PETでの肝細胞癌検出率は50~70%で,超音波検査やCTに比べ劣っている.これは,肝細胞癌,とくに高分化型の脱リン酸化酵素活性が高いため,FDGが細胞外に汲み出されることが原因である.PET陽性例は,中・低分化型,AFP高値,腫瘍径が大,血管浸潤例が多いなど悪性度が高いと考えられ,肝外転移の検出に有効とされている.11C-acetateは,高分化型肝細胞癌の検出に有効であり,新規トレーサーの開発が望まれる
©Nankodo Co., Ltd., 2006