発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005062892
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原発性胆汁性肝硬変に対する脳死ならびに生体肝移植の成績は良好で,その生存率,合併症の少なさ,予後予測式の確立から肝移植への適応は比較的容易になされる.問題は長期の胆汁うっ滞による術後の骨粗鬆症と原疾患の再発である.現在までに再発による再移植例はなく,また肝硬変への進展例も少なく,ただ血清学的再発のみが認められる.組織学的再発はせいぜい10%強といわれているが,観察期間が短く原発性胆汁性肝硬変のライフスパンからみると再発に関しては,結論は出ていないと考えざるをえない
©Nankodo Co., Ltd., 2004