発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005013147
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
食道癌の局所進行あるいはリンパ節を含む局所再発によって気管・気管支に狭窄を生じ,あるいは食道や胃管とのあいだに瘻孔を生じる場合,根治的な治療は困難であり,QOLの改善を目的とした気道狭窄の解除あるいは瘻孔の閉鎖目的で気道ステントを留置する場合がある.狭窄部の部位,形状に応じてステントを選択し留置するが,緊急時には経口挿管や気管切開も考慮する.気管分岐部の狭窄を呈する症例では直線型のステントの組み合せではなく,Y型のステントを用いて気道を開大させる方法が望ましい.瘻孔を形成する症例では気道のみのステント治療では必ずしもQOLを改善しうるとは限らず,ダブルステントを考慮することが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2004