他科との連携手術-知っておくべき最新の知識
呼吸器外科、心臓・血管外科との連携 気管・心大血管に浸潤した食道癌の治療
尾曲 健司
1
,
竹内 裕也
,
川久保 博文
,
大森 泰
,
北川 雄光
1慶応義塾大学 一般・消化器外科
キーワード:
気管腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
食道腫瘍
,
心臓腫瘍
,
ステント
,
チーム医療
,
血管腫瘍
Keyword:
Esophageal Neoplasms
,
Heart Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
,
Patient Care Team
,
Tracheal Neoplasms
,
Stents
,
Vascular Neoplasms
pp.1429-1432
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012088459
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
直接臓器浸潤(T4)を疑う胸部食道癌に対しては、他科との連携が必須であり診断・治療のそれぞれにおいて綿密なチーム医療が要求される。胸部食道癌手術において気道系、心・大血管系の処置は時に避けて通れない手術手技である。術前照射による瘢痕、線維化の強い組織を剥離することで、周辺臓器の重大な損傷を起こす場合もありうる。必要に応じて術前から呼吸器外科、心臓・血管外科の応援を要請することが大切である。また気管・気管支への明らかな腫瘍浸潤例では患者のquality of life(QOL)維持のため、呼吸器外科との協力のもと気道ステント治療が行われている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011