発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004145201
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著者等は,粘液産生膵疾患に対する標本整理の経験から,膵頭上部を切除することで上頭枝の病変を完全に切除できる症例があることに気づき,1990年2月以降4例に膵頭上部切除を行った.この術式では主膵管も切除するため,膵体尾部をRoux-en-Yで空腸と吻合した.利点は十二指腸と胆管,膵頭下部を温存できることである.反対に,術後合併症として,膵液瘻などが高率に認められたものの全例保存的に軽快し,退院後のQOLは良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003