発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003197826
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膵管内乳頭粘液性腫瘍は,組織学的には腺腫及び,腺癌,浸潤癌に分類されるが,必ずしも腺腫と腺癌の区別は容易とはいえない.また臨床的には,本腫瘍と類似の所見を呈する中に過形成病変によるものが多数存在する.現段階では,画像診断では「腺癌もしくは腺腫」と「過形成」の鑑別を行うことが主たるポイントであり,超音波内視鏡による結節状隆起(壁在結節)の評価が最も重要である.将来的には,長期間進展しない可能性のある腺腫を的確に経過観察と判定できることが望まれ,そのために長期経過観察例のさらなる検討が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2003