発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003163854
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高齢者大腸癌外科治療に関する英語論文のエビデンスを解析し,以下の治療法が考えられた.1)高齢者大腸癌では,麻酔のリスク(ASA class)が高い症例やperformance status(PS)のわるい症例は術後死亡率が高いため,侵襲度を考慮して手術を行うべきである.2)根治可能であれば根治術をめざすべきである.3)腹腔鏡補助下大腸切除は,高齢者においても低侵襲で術後の回復も早いため,高齢者に対しても適用可能と考える.しかし,我が国から高い水準のエビデンスが得られていない現時点では,英語論文のみから治療指針を導き出すことはむずかしいと思われる
©Nankodo Co., Ltd., 2003