発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003071188
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人口の高齢化につれ,高齢者の胃癌の手術症例が増加してきている.高齢者は潜在的に多くの基礎疾患を有しており,手術によって様々な術後合併症を引き起し,時には致命的になることがある.そのため今までは高齢というだけで手術を控えめに行うことが多かった.しかし,年齢という因子をどこまで重要視しなければいけないのか,不明な点は多い.そこで,著者等は外科治療症例の英文文献検索によって得られた結果をもとに,高齢者の胃癌外科治療のあり方を検討し,更に高齢者胃癌外科治療のガイドライン作成は可能なのかを考察した.背景因子が複雑な高齢者の手術に際しては,特にtailor-made medicineが必要であり,文献のエビデンスとしても殆どlevelIIIであり,現地点ではガイドライン作成はむずかしいと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002