発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001156264
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総胆管結石症のうち,総胆管切開創の一次縫合を行った10例について臨床的に検討した.又,背景因子が同様でT-tubeを留置した10例と比較検討した.男女比,平均年齢はT-tube留置例と差異を認めなかった.術後入院日数はT-tube留置例よりも有意に短かった.入院,治療費はT-tube留置例よりも安価であった.総ビリルビン値はT-tube留置例では速やかに減少したが,一次縫合例では第1病日に一過性の上昇を認め,その後7病日には改善していた.一方,AST,ALT,ALP,γ-GTPではT-tube留置例は一次縫合例に比較して高値を示した.術後合併症として,一次縫合例では胆汁漏出の出現率が高率であったが,いずれも術後3~4日以内に消失していた
©Nankodo Co., Ltd., 2001