発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013257860
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症例1は44歳女、呼吸困難を主訴とした。胸部単純X線像で左肺気胸と診断した。症例2は67歳男、咳嗽を主訴とした。胸部単純X線像で右中下葉気胸と診断した。いずれも胸腔ドレナージにて症状は消失したが、2時間後に突然呼吸困難が出現し血中酸素飽和度の低下を認めた。X線像の再検で気胸肺は伸展していたが透過性が低下し、胸部CTではびまん性浸潤影を認め、再膨張性肺水腫と診断した。酸素吸入により11~12時間後までに酸素化の改善を確認した。症例1は酸素吸入終了後も気漏が停止しなかったため11日後に胸腔鏡手術を施行したが、術後に肺水腫は発生しなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013