発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011292643
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入院小児患者71例223検体(男36例・女35例・0.2~22.9歳)を対象に、成人領域で導入されつつある簡易型プロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)測定装置CoaguChek XSの有用性を検討した。対象の基礎疾患は両大血管右室起始16例、総動脈幹症を含む弁膜症16例、左心低形成症候群10例、三尖弁異形成もしくはEbstein奇形4例、拡張型心筋症4例、純型肺動脈閉鎖3例、肺動脈性肺高血圧症4例、川崎病後冠状動脈瘤1例、その他13例であった。採血時、血液を1滴CoaguChek XSで測定するとともに、残りを中央検査室で散乱光度法による従来法で測定した。その結果、従来法とCoaguChek XSによるPT-INRは有意な相関を示し、相関係数r2=0.92、p<0.01、回帰曲線y=1.05x-0.02であった。以上、CoaguChek XSの使用は小児領域においても有用であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011