悪性胸膜中皮腫の診断と治療
悪性胸膜中皮腫に対する広範囲胸壁・横隔膜・心嚢合併切除を伴う胸膜肺摘除術
佐藤 幸夫
1
,
遠藤 俊輔
,
手塚 康裕
,
金井 義彦
,
大谷 真一
,
山本 真一
,
手塚 憲志
,
長谷川 剛
,
蘇原 泰則
1自治医科大学 呼吸器外科
キーワード:
横隔膜
,
気管支瘻
,
胸膜
,
胸膜腫瘍
,
形成外科
,
外科的皮膚弁
,
心膜
,
中皮腫
,
膿胸
,
肺切除
,
広背筋
,
胸壁
,
筋弁
Keyword:
Bronchial Fistula
,
Diaphragm
,
Mesothelioma
,
Pericardium
,
Pleura
,
Pleural Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Surgical Flaps
,
Empyema, Pleural
,
Reconstructive Surgical Procedures
,
Thoracic Wall
,
Superficial Back Muscles
pp.45-48
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007110129
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1993年4月~2006年4月に胸膜肺摘除を施行した6例(全例男、年齢45~68歳)を対象に検討した。診断法は胸腔鏡下胸膜生検5例、胸壁浸潤部生検1例で得られ、組織型は上皮型4例、二相型1例、肉腫型1例であり、病期IMIG分類ではstage IIが2例、IIIが4例であった。全例で胸膜肺摘除術を施行し、3例は胸壁・横隔膜・心嚢を、2例は胸壁・横隔膜を、1例は横隔膜・心嚢を合併切除した。再発形式は心嚢再発を含め4例が縦隔再発で、1例が対側胸腔に再発し、胸壁、横隔膜の再発がなかったことから縦隔への補助療法が必要と判断し、残る1例に対し化学・放射線療法を加えた。術後29ヵ月再発の徴候なく通院中である。また、術後の平均生存日数は459日であった。
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