発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006102466
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60歳女.多発性の関節痛と関節腫脹及び体重減少を認め,胸部X線で右肺門の腫脹を指摘された.血清B19-IgM抗体価が弱陽性,IgG抗体価が強陽性を示し,PCR検査ではB19-DNAが陽性であった.多発関節炎が合併した右上葉原発の扁平上皮癌と診断され,右上葉切除及び縦隔リンパ節郭清術を施行した.病理組織学的診断は中分化型扁平上皮癌であった.術後3ヵ月に施行した骨シンチグラムでは関節炎の軽減を認め,術後3年経過現在,症状の再発は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2005