発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005166471
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
体外循環下冠状動脈バイパス術(CABG)時に,自己血フィブリン糊(AFS)自動調製システム(Vivostat)を使用して術中AFSを調製し,吻合部の止血に対する効果を検討した.全国3施設における体外循環下CABG68例中,初期の不具合のため止血効果判定不能であった6例を除く,62例を評価対象例とした.AFSの1例あたりの調製量は平均3.9ml,調製所要時間は平均52.4分,吻合部への使用量は平均2.0mlであった.吻合部数は230ヶ所で,1例あたりの吻合数は平均3.5ヶ所,1吻合部あたりの使用量は平均0.56mlであった.また,止血効果は225ヶ所で(+),5ヶ所で(-)となり,吻合部ごとの止血効果率は97.8%であった.手術は8例で無輸血,24例で自己血輸血のみで行われ,同種血無輸血率は51.6%であった.ドレーン漏出量は術後1時間までは平均98.8ml,3時間までは平均272.7mlであった
©Nankodo Co., Ltd., 2005