発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005120235
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77歳男.間質性肺炎合併肺癌手術後の肺転移再発巣に対し,術後6年9ヵ月(右S6)と7年5ヵ月(左S6)の2回,経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)を受けた.再発に伴い癌胎児性抗原,KL-6は高値となったがRFA処置により低下し,間質性肺炎の増悪もなく,良好な局所制御効果を認めた.しかし,2回目のRFAから約5ヵ月後,急性呼吸促迫症候群(ARDS)のため死亡した.剖検による摘出肺はARDS肺の所見であり,RFA処置部は,右側(1回目RFA)には遺残や再発の所見はなく,左側(2回目RFA)の空洞壁の一部に遺残腫瘍を認めた.High-risk例において,肺悪性病変に対するRFA治療は有用であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005