特集 新メカノトランスダクション:工学との融合が明らかにする力学刺激センサーの動作とシグナル伝達
細胞間のメカノトランスダクション
米村 重信
1
1理化学研究所発生再生科学総合研究センター
キーワード：
Cadherins
,
細胞接着
,
上皮細胞
,
張力
,
接着結合
,
Alpha-Catenin
,
メカノトランスダクション
Keyword:
Cell Adhesion
,
Epithelial Cells
,
Cadherins
,
Tensile Strength
,
Adherens Junctions
,
Mechanotransduction, Cellular
,
alpha Catenin
pp.944-949
発行日 2014年8月22日
Published Date 2014/8/22
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多細胞生物において細胞と細胞の間に引っ張り合う力が働く場合，その力が働く場所は細胞間接着装置ということになる．隣接する細胞を引っ張るのは細胞内で発生するアクトミオシンによる収縮力である．この力を直接受け，隣接する細胞に伝えるのがアドへレンスジャンクション（AJ）と呼ばれる細胞間接着装置であり，AJが力の伝達を担うだけでなく，力を感知してその情報を分子の結合や解離の情報へと変換することが近年わかってきた．本稿では，細胞間接着装置の概要とそこで見られるメカノトランスダクションとその分子機構，さらにより高次な反応に注目した研究について紹介する．
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