特集 血液脳関門:BBBの概念提唱から百年の時を越えて捉えたその実体
せるてく・あらかると
“Elusive transporter”との出会い
金井 好克
1
1大阪大学大学院医学系研究科 生体システム薬理学 教授
pp.977-979
発行日 2013年8月22日
Published Date 2013/8/22
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分子生物学の波が輸送体研究に押し寄せたのは,1980年代半ば頃からであり,特に1990年代の中頃からの10年間は,大きな振幅の波が一挙に通り抜け,この分野の研究を大きく変えていった.当初の分子生物学は“1分子1機能”あるいは“1機能1分子”といった単純な信念に基づいて,分子に対応する機能あるいは機能に対応する分子を探していくものであり,多くの生物現象に適用されて,短時間に驚くべき成功を収めていった.
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