特集 細胞力覚:発生・再生と疾患を制御する力学的コミュニケーション
【(第3部)組織と器官の生理/疾病における力とメカノセンシングの役割】 骨のメカノバイオロジー
野田 政樹
1
,
江面 陽一
,
早田 匡芳
,
納富 拓也
,
中元 哲也
,
渡辺 千穂
,
Smriti Aryal A.C.
1東京医科歯科大学難治疾患研究所 分子薬理学
キーワード:
メカニカルストレス
,
交感神経系
,
骨芽細胞
,
骨吸収
,
骨形成
,
骨密度
,
細胞外基質
,
骨
,
副甲状腺ホルモン受容体
,
ノックアウトマウス
,
Osteopontin
,
メカノトランスダクション
Keyword:
Bone and Bones
,
Bone Resorption
,
Extracellular Matrix
,
Osteogenesis
,
Osteoblasts
,
Stress, Mechanical
,
Sympathetic Nervous System
,
Bone Density
,
Receptors, Parathyroid Hormone
,
Mice, Knockout
,
Mechanotransduction, Cellular
,
Osteopontin
pp.1030-1032
発行日 2012年8月22日
Published Date 2012/8/22
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骨は重力やメカニカルストレス(力学的刺激),外部環境に応答する臓器として知られている.骨芽細胞は自らが分泌し,石灰化させる骨の上に存在し,また埋め込まれる骨細胞と二分化するなど,マトリックスと密接に関連する.骨におけるマトリックスからの環境ならびに骨が外力によって受ける撓みや骨内の壁液の流動,さらには骨の持つ圧電性など物理的なシグナルが骨量に対して影響することが推察されているが,そのメカニズムはまだ明らかではない.本稿では,これまでに得られた知見について概観する.
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