特集 ステップアップのための骨軟部画像診断-Q&Aアプローチ-
(第4章)代謝・内分泌疾患 腫瘍性骨軟化症とは何ですか? 特徴的な画像所見を教えてください
名嘉山 哲雄
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1きつこう会多根総合病院 放射線診断科
キーワード:
MRI
,
石灰沈着症
,
X線CT
,
腫瘍性低リン血症性骨軟化症
Keyword:
Calcinosis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.s107-s109
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398861
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1. 腫瘍性骨軟化症は傍腫瘍性症候群で,原因腫瘍から産生されるFGF-23 により惹起される.腎尿細管リン再吸収障害を伴う低リン血症で,骨軟化症に伴う骨痛や筋力低下など,非特異的な臨床所見を示す.原因となる腫瘍の摘除により,症状の改善をみることが確定診断となる.
2. 原因腫瘍はPMT と考えられ,混合結合組織亜型が多い.特異的な画像所見は確立されていない.
3. 臨床では責任病変の局在が不明瞭な場合が多く,全身検索を要する.全身MRI のほか,FDG-PET 検査,99mTc-octreotide, 99mTc-MIBI などの核医学検査が有用とされる.
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