Refresher Course
市中肺炎の画像診断 ─起炎菌を推定せよ!─
佐藤 晴佳
1
,
浅山 良樹
2
1大分大学医学部附属病院放射線科
2大分大学医学部放射線医学講座
pp.1197-1206
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006538
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肺炎は日常診療において最も高頻度に遭遇する疾患であり,迅速な診断と起炎菌に対する適切な抗菌薬の投与が必要不可欠である.従来の培養検査では時間を要し,起炎菌の同定率も低い.そのため,近年ではCT 所見を活用した起炎菌の推定が注目されている.細菌性肺炎は,肺胞性肺炎と気管支肺炎に分類される.肺胞性肺炎では病変は非区域性の分布を呈し,気管支肺炎では病変は区域性の分布および気管支壁肥厚および小葉中心性分岐状粒状影が高頻度に認められる.起炎菌を推定するためには,それぞれの起炎菌による画像所見の特徴および患者背景について理解しておくことが重要である.

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