特集 呼吸器のcommon diseaseにみる非典型的画像所見
特発性肺線維症・過敏性肺炎
江頭 玲子
1
,
武井 玲生仁
2
1佐賀大学医学部放射線医学講座
2公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科
キーワード:
慢性線維化性間質性肺炎,
,
特発性肺線維症(IFP)
,
過敏性肺炎(HP)
Keyword:
慢性線維化性間質性肺炎,
,
特発性肺線維症(IFP)
,
過敏性肺炎(HP)
pp.910-922
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005605
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● 特発性肺線維症(IPF)の非典型例としては,上肺野優位,すりガラス影が多い,粒状影が目立つなどが挙げられる.
● すりガラス影がやや多い特発性肺線維症では,活動性の高い(=進行の速い/急性増悪手前)状態の可能性を念頭に置く必要がある.
● 過敏性肺炎(HP)の非典型例としては,細気管支病変の目立たない症例,UIPやPPFEなど,他の特定のパターンにしかみえないものなども存在する.
● 吸入した物質の種類や量,ばく露持続時間,個体の反応性や感受性,受診や検査のタイミング,これらの組み合わせの数はほぼ無限大といえ,“過敏性肺炎を否定可能な所見”はないに等しい.
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