特集 頭部のcommon diseaseにみる非典型的画像所見
感染・炎症
清水 哲也
1
,
サラモン 典子
2
1カリフォルニア大学ロサンゼルス校放射線科/東京慈恵会医科大学放射線医学講座
2カリフォルニア大学ロサンゼルス校放射線科
キーワード:
感染症
,
炎症性疾患
,
単純ヘルペス脳炎
,
脳膿瘍
Keyword:
感染症
,
炎症性疾患
,
単純ヘルペス脳炎
,
脳膿瘍
pp.452-462
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005407
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● 中枢神経系の感染・炎症性疾患の臨床症状は非特異的なことが多く,画像診断のもつ役割は大きい.
● 中枢神経系の感染・炎症性疾患においては治療介入の時期が予後に影響する場合が多く,特に単純ヘルペス脳炎では治療開始の遅れが予後の著明な悪化につながる.そのため,これらの典型的な画像所見だけでなく,非典型的な画像所見まで知っておくことで患者の予後を改善できる可能性がある.
● 単純ヘルペス脳炎は,臨床的・画像的に急性期脳梗塞に類似したり,脳幹病変で発症したりすることがある.
● 結核,コクシジオイデス症,神経嚢虫症などの感染症の診断に際しては,その流行地域を意識した読影が必要である.
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