特集 “現場的”外傷画像診断とIVR ～命を救うRadiologyのチカラ
4章 外傷CT読影ーここに注意！ 3 腹部
棚橋 裕吉
1
,
尾﨑 公美
1
,
市川 新太郎
1
,
五島 聡
1
1浜松医科大学 放射線診断学講座
キーワード：
血性腹水
,
肝被膜損傷
,
肝損傷
,
脾損傷
,
膵損傷
,
腎動脈損傷
,
腸間膜損傷
Keyword:
血性腹水
,
肝被膜損傷
,
肝損傷
,
脾損傷
,
膵損傷
,
腎動脈損傷
,
腸間膜損傷
pp.S117-S126
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005367
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• 出血の画像所見である造影剤の血管外漏出像と仮性動脈瘤を評価する際には，thinsliceやMPRを参照して丹念に評価する．
• 血腫・血性腹水の存在は，臓器外に出血を来した臓器損傷が存在することを意味し，血腫の分布から損傷臓器の推定が可能であるため，最初に注目するとよい．
• 造影CTでは，ウインドウ幅（WW）・ウインドウレベル（WL）の設定によっては血腫や血性腹水が高吸収にみえないことがあるため，必要に応じてWW/WL設定を変更する，もしくは，CT値を計測することを心がける．
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