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特集 エキスパートが語る! 腹腔鏡下手術の落とし穴と対処法
〈術中合併症を回避するための方法と対処法〉
臓器損傷を回避するための注意点:副腎・腎摘除術における脾臓・膵臓・腸管損傷
Injury of spleen, pancreas, and bowel during laparoscopic adrenalectomy or nephrectomy
高橋 正幸
1
,
金山 博臣
1
Masayuki Takahashi
1
,
Hiroomi Kanayama
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部泌尿器科学分野
キーワード:
膵損傷
,
脾損傷
,
腸管損傷
Keyword:
膵損傷
,
脾損傷
,
腸管損傷
pp.868-874
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205799
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▶ポイント
・脾損傷の予防には,脾臓外側の腹膜を切開する前に,鉗子で直接脾臓を圧排しないことが重要で,胃大弯が見えるまで十分に腹膜を切開する.
・膵臓損傷予防には,腎門部処理の前に,脾臓,膵臓,下行結腸を内側に脱転し,Gerota筋膜と癒合筋膜の間のスペースを十分に確保する.
・腸管損傷の予防には,腸管近くでモノポーラは使用しない.右側の手術では経腹膜,後腹膜にかかわらず,十二指腸に注意を払うべきである.
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