画像診断と病理
精巣類表皮嚢胞
冨永 理喜
1
,
石川 浩志
1
,
荒井 勇樹
2
,
小林 隆
2
,
木下 義晶
2
,
梅津 哉
3
1新潟大学大学院医歯学総合研究科放射線医学分野
2新潟大学大学院医歯学総合研究科小児外科学分野
3新潟大学医歯学総合病院病理部
pp.346-347
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002750
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2歳,男児.左陰嚢水腫の精査中に,偶発的に左精巣腫大を指摘された.超音波検査Bモードにて,左精巣に18×11mm大の境界明瞭平滑な単房性嚢胞性腫瘤を認めた(図1).嚢胞内容は無エコー域主体で,嚢胞壁に沿って,2~3の層状の高エコー構造を伴っていた.MRIでは左精巣に単房性嚢胞性腫瘤を認め,嚢胞内容は実質に比して,T2強調像高信号(図2-A),T1強調像等信号(非提示),拡散強調像高信号/apparent diffu sion coefficient(ADC)高値(図2-B,C;→)を呈していた.これらの所見より,精巣類表皮嚢胞を最も疑われ,左精巣腫瘍核出術が施行された.
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