特集 これだけおさえる胸腹部解剖―血管と管腔のvariation & anomalyを中心に―
1. 胸部 気管支動脈の解剖とIVRの実際
塚田 実郎
1
,
衣袋 健司
1
,
岡田 真広
1
1日本大学医学部放射線医学系放射線医学分野
キーワード:
気管支動脈
,
喀血
,
気管支動脈塞栓術
Keyword:
気管支動脈
,
喀血
,
気管支動脈塞栓術
pp.532-535
発行日 2021年4月25日
Published Date 2021/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002291
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・喀血の90%は,気管支動脈あるいは体循環側副動脈に起因する.
・気管支動脈および体循環側副動脈は,慢性肺感染症や炎症性肺疾患,慢性血栓塞栓性肺高血圧症,先天性心血管奇形などによる肺動脈血流の減少に反応して,患部肺への血流を維持する目的で拡張する.
・気管支動脈拡張は直径2mm以上に拡張した状態を指し,多くの場合,縦隔内を強く屈曲・蛇行する.
・最も頻度が多い気管支動脈の分岐は,下行大動脈から分岐する形であるが,破格が多く知られる.造影CTを適切に撮影することで,喀血の原因血管を同定することができる.
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