Refresher Course
皮下脂肪,内臓脂肪の分布異常を示す疾患群の画像所見
山本 麻子
1,4
,
菊地 良直
2
,
石川 祐一
1
,
日下部 徹
3
1帝京大学医学部放射線科学講座
2帝京大学医学部病理学講座
3国立病院機構京都医療センター臨床研究センター内分泌代謝高血圧研究部臨床内分泌代謝研究室
4Department of Radiology, University of California, San Diego
pp.369-378
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002105
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脂肪組織の分布異常を全身性(generalized),部分性(partial)もしくは限局性(localized)に分類して述べる.脂肪細胞により分泌されるレプチンやその他の生理活性蛋白質は厳密にホメオスタシスを保っており,高度の全身性脂肪減少/過多はともに重篤な多臓器障害,インスリン抵抗性や心血管系合併症のリスク上昇を招く.部分性分布異常は脂肪の増加と減少が同一患者内で混在するのが特徴である.限局性分布異常は生活歴や既往歴に強い関連を示す病態が多く,画像診断に際して知識をもっておくと役立つ場面が多い.
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