今月の主題 糖尿病 1993
トピックス
シンドロームXと内臓脂肪症候群
徳永 勝人
1
,
松沢 佑次
2
1市立伊丹病院内科
2大阪大学医学部第2内科
pp.1538-1539
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902244
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- 文献概要
●虚血性心疾患の発症に耐糖能異常,インスリン抵抗性,高脂血症,高血圧などを複数併せ持ったいわゆるmultiple risk factorsを有する病態(シンドロームX,内臓脂肪症候群など)が重要な位置を占めることが明らかにされている.
●シンドロームXはインスリン抵抗性,耐糖能異常,高インスリン血症,高VLDLトリグリセライド血症,低HDLコレステロール血症,高血圧の混在した易動脈硬化発症病態である.
●内臓脂肪症候群(内臓脂肪蓄積,耐糖能異常,高脂血症,高血圧)は内臓脂肪蓄積を基盤とした冠動脈硬化のハイリスク群である.
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