画像診断と病理
早期肝細胞癌
北尾 梓
1
,
蒲田 敏文
1
,
池田 博子
2
1金沢大学附属病院放射線科
2金沢大学附属病院病理部
pp.1104-1105
発行日 2019年8月25日
Published Date 2019/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001301
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60歳台,女性.C型ウイルス性肝硬変にて経過観察中,腹部超音波検査で肝に結節性病変を指摘された.Gd-EOB-DTPA造影MRI では,肝S8に12mm大の結節を認めた.ダイナミックMRI動脈優位相で背景肝と比較して等信号,肝細胞相では軽度低信号を示していた.T1強調像,T2強調像,拡散強調像など他の撮像ならびにダイナミックCTではこの結節は同定できなかった(非提示).他部位に多血性の肝細胞癌を疑う結節も認めており,これらの病変に対し肝部分切除術が施行された.
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