特集 進展経路からアプローチする頭頸部癌の画像診断
総論
久野 博文
1
1国立がん研究センター東病院放射線診断科
pp.816-817
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001191
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頭頸部癌は,原発部位により,上咽頭癌,鼻副鼻腔癌,口腔癌,中咽頭癌,喉頭癌,下咽頭癌,唾液腺癌,甲状腺癌などに分けられる.現在の頭頸部癌に対する治療は,手術治療,放射線療法, 化学療法を,同時もしくは異時的に組み合わせる集学的治療が中心である.呼吸や食事(咀嚼,嚥下,消化)など生命を維持する上で必要な機能,さらに社会生活を送る上で重要な発声の機能に影響を及ぼすため, 根治性と予想される機能予後の双方を考慮しながら, それぞれの原発巣や亜部位と局所進行度により治療戦略が決定される.適切な治療方針や術式決定には治療前の画像による進展範囲の評価が必要不可欠であり,きわめて臨床意義が高い.
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