特集 サインから読み解く婦人科画像診断
7. その他の女性骨盤部疾患に関連するサイン 2. Marginal crescent sign
松木 充
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1近畿大学医学部放射線医学講座放射線診断学部門
キーワード:
骨盤内後腹膜腔発生の神経鞘腫
Keyword:
骨盤内後腹膜腔発生の神経鞘腫
pp.942-943
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000055
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骨盤内後腹膜腔発生の神経鞘腫は,症状に乏しく発見されにくいため,遭遇した際,変性を伴った神経鞘腫,いわゆるancient schwannomaとして認めることがある.ancient schwannomaとは神経鞘腫の1亜型であるが,厳密には適切な腫瘍名とはいえず,定まった日本語表現がなく,陳旧性あるいは変性型と表記されることが多い.発見されるまでの長い経過によって,病理学的に嚢胞変性,出血,ヘモジデリン沈着,石灰化など多彩な変化を特徴とし,通常より粘液間質が多い.
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